
法隆寺鐘楼と径蔵の蟇股・虹梁について

切妻造(きりづまづくり)の建物には、上部側面に妻飾(つまかざり)といわれる装飾があります。

法隆寺経蔵と鐘楼の場合、妻飾は二重虹梁蟇股(にじゅうこうりょうかえるまた)と呼ばれるもので、大きな梁の上に二つの蟇股を配置して、その上に短めの梁、さらにもう一つ蟇股を配置したものです。
それで、これら二つの建物の蟇股をよく見てみますと、同じ板蟇股ではありますが、明らかな形のちがいがあります。
経蔵の蟇股は、ズボンを架けるハンガーのような形で、平べったいシンプルなデザイン。
一方の鐘楼の蟇股は、少し背が高くなって波型の縁となり、経蔵のと比べると意匠的です。
この違いはどこから出てくるのかといえば、建てられた年代の差。
経蔵は奈良時代のものですが、鐘楼は一度失われていて、平安時代の再建になります。
同じように楼造の建物をたてて、同じように二重虹梁蟇股の妻飾を採用しても、時代が変われば多かれ少なかれ細部に違いが出てきます。
経蔵と鐘楼では、蟇股の上下にある虹梁のラインにも違いが表れていますよ。
時代によって、違うのを発見するのも楽しいですね。
皆さんも、探してみてはどうですか
写真は、上が径蔵の二重虹梁蟇股、下が鐘楼の二重虹梁蟇股です。
難しい話になってしまいましたね


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