今回も、ガウディ特集です
『Casa Battlo』
カサ・バトリョは、バトリョ氏が所有した邸宅。
集合住宅として利用された。
現地のカタラン語では「カザ・バッリョ」。
日本では「バトリョ邸」「バトリョ・マンション」といった感覚だろう。
バルセロナの中心街は、ほとんどがこのような五階建てのマンションばかり。
建物は隣りと壁を共有し、数十件の背丈を同じくする建物が口の字形に1つのブロックを構成している。
中央に共同の中庭を持ち、周囲には大きな道路が走っている。
ブロックは整然と区画に配置され、街全体が碁盤の目を形づくっている。
車はかなり乱暴な走りをするが、歩道が広いので歩行者とのトラブルは少ない。
歩行者は建物の上から差し込む光を浴び、木立や彫像がつくる影を楽しみながら歩くことができる。
建物の高さと道幅のバランスがよいのだろう。
エレベーターがなかった頃の集合住宅は、一階に馬車を引き込み、二階に家主が住まい、三階、四階、五階に家族を住まわせたり、店子(たなこ)に賃貸しした。
一階の玄関扉が立派だったり、二階のファサード(ベランダ)がひときわ豪華なのはそのためだ。
現在では、一階を店舗に使い、二階から上を住空間として使っているところが多い。
街のどこにいっても商店があり、生活感があるのは、そのためだ。
バルセロナは、都市のなかで人が働き、そして生活する空間として、成熟していると思います
皆さんは、このような建物に住んでみたいですか
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